『青は藍よりいでて藍より青し』

自分が生徒たちを送る立場になってみて、感じることが多くなった言葉。

つい先日、中学生の頃にレッスンしていた生徒さんが、シンガポールの国立大学に進学することになり、いよいよ日本を発ちますとのことだったのでご飯に行ってきました。

彼との出会いは中学生の時だったんだけど、もうたくさん記憶に残る出来事がありましたが、3回目くらいのレッスンで「先生、僕ジュ○アードいきたいです」って言われたときは、「お、おぅ、どうやって受験するのかわからんから調べとくね」…としか答えられなかったな笑

その時から3年しかたってないはずなんだけど、立派になった彼をみて嬉しい気持ちになったり、変わらない部分をみて若干の親心が湧いたり、今後の展望を聞いて頼もしく思ったり。

会ったときに彼が言っていたのだけど、レッスンの中でも今でも覚えている印象的なことがあるらしくて、自分が伝えたことが誰かの音楽の一部になっているっていうのはとても嬉しいことだなと思いました。

でもそれって、僕のオリジナルではなくて、僕も師匠や先生方や周りの人から教わってきたこと。

こうやって、いろんなものが次の世代に伝わりながら進化していくんだなぁと思う反面、指導する立場にある人は誰かの音楽家人生に必ず影響を与える責任ある立場であり、学び続けることをやめてはいけないなと強く感じました。

数年後、彼らはどんな景色をみているのか。

その時に自分はどんな景色をみているのか。

その時にまた先生として恥ずかしくない人間でありたいなと思いました。

『青は藍よりいでて藍より青し』

彼らの前途が幸せなものでありますように。